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鹿児島フラウト・ドルチェ・アンサンブル 第14回定期演奏会
〜奏でる リコーダー 響きあう アンサンブル〜

鹿児島フラウト・ドルチェ・アンサンブル第14回演奏会

 とき:平成23年8月28日(日)
     14:30開場,15:00開演
 ところ:鹿児島カテドラル・ザビエル教会(鹿児島市照国町13-42)

 後援:鹿児島市教育委員会,(株)松田ピアノ社,
    南日本新聞社,MBC, KTS, KKB, KYT

○ ポスター・チラシ
 ポスター・チラシ印刷用 pdfファイル
(A4サイズ1ページ,約3.5 MB)


当日配布されたパンフレット
p.1 p.2
 
パンフレット印刷用 pdfファイル(A4サイズ2ページ,約2.8 MB)
鹿児島フラウト・ドルチェ・アンサンブル第14回定期演奏会ポスター

第1ステージ 〜ステージクラシカル〜

(開演を知らせるハンドベルの演奏のあと,最初の曲が厳かに始まります)

1 愛するイエスよ BWV731 J.S.バッハ 作曲/A.H.カイパース 編曲
 皆様,ようこそ鹿児島フラウトドルチェアンサンブル第14回の演奏会にお越し下さいました.昨年度このザビエル教会で定期演奏会を行いまして,この厳かな雰囲気の中で演奏をさせて頂いた感激が忘れられず,今年も何とかこのホールでさせたいただければありがたいなと思っておりましたが,このように演奏させたいただくことになり,メンバー一同大変喜びまして,心を込めて演奏させて頂きたいと思っております.
 ただ今の演奏は「愛するイエスよ」でした.バッハは賛美歌21〜51を題材に6つの編曲をしており,演奏したのはその最後の1曲となります.この教会にぴったりの曲だと思います.



2 楽器紹介(木星) G.ホルスト 作曲/曽根圭司 編曲
 これから演奏をお聴きいただく前に,私たちが演奏で使用する楽器を紹介させたいただきたいと思います.(ソプラノリコーダーからアルト,テナー,バス,グレートバス,コントラバス,ソプラニーノ,クライネソプラニーノの順で紹介していきました)以上,8種類の楽器を使って演奏していきたいと思います.
 次は皆様ご存じのホルストの惑星という曲で,むこうがわの大きな楽器から順に出て参りますので,楽器の音色を見たり聞いたりしてお楽しみください.

3 ソナタへ長調Op5-4 Adagio-Allegro A.コレルリ 作曲
 それでは,ここからのプログラムは,小編成によりますリコーダーアンサンブルをお届けします.
 まず,最初に,17世紀のバロック時代のイタリアの作曲家コレルリの作品で「ソナタヘ長調」の演奏です.コレルリは,ヴァイオリンと通奏低音の為の12のソナタを書いており,この曲はその中から「作品5の4番」です.本日はアルトリコーダーのソロパートにバスリコーダーと鍵盤楽器の通奏低音を加えた編成で,アダージョとアレグロの2曲を演奏致します.

4 シャコンヌ H.パーセル 作曲
 続いての曲は,アルトリコーダーの2重奏です.作曲家のパーセルは,バロック時代に活躍したイギリスの作曲家です.先ほどに引き続き,通奏低音として電子ピアノを使用し,ハープシコードの音色とともにお送りします.繰り返される旋律が,どこか物悲しくもあり,また美しく心に響いてくる名曲です.パーセル作曲の「シャコンヌ」.どうぞお聴きください.


5 クラリネット協奏曲K622 3楽章 W.A.モーツァルト 作曲/曽根圭司 編曲
 次の曲は,モーツァルト作曲の「クラリネット協奏曲より第3楽章」です.題名のとおり,この曲はモーツァルトがクラリネットの為に書いた唯一の協奏曲として知られています.18世紀,モーツァルトが35歳で作曲した作品です.全3楽章から構成されていますが,本日はその最終楽章を演奏します.ソプラノ,アルト,テナー,バスリコーダーによるリコーダーカルテットの軽快な響きをお楽しみ下さい.

6 ピッコロ協奏曲ハ長調RV443 1楽章 
A.ヴィヴァルディ作曲/B.ドリーバー 編曲
 次は「ピッコロ協奏曲ハ長調」です.原曲は,ピッコロ等の管楽器によるソロと,弦楽器,通奏低音からなる協奏曲です.本日の演奏はリコーダーカルテットの為に編曲されていますので,使用する4本のリコーダーは,それぞれに管楽器や弦楽器等の様々なパートを担当しながら曲が進行していきます.第1楽章はスピーディーで変化に富んだ曲です.それでは,お楽しみください.

7 コントラプンクトゥス氓aWV1080 J.S.バッハ 作曲/諸岡忠教 編曲
 次の曲は,クライネソプラニーノリコーダーからコントラバスまでを使用してのリコーダーオーケストラです.演奏曲目は,「バッハ作曲 コントラプンクトゥス第1番」.バッハによる「フーガの技法」という曲集の第1曲で,基本主題による単純フーガです.この曲には指定楽器がなく,オルガン,ピアノ,チェンバロ,弦楽4重奏や室内管弦楽団などいろいろなスタイルで演奏されています. それでは,バッハ作曲,諸岡忠教(もろおかただのり)編曲,「コントラプンクトゥス第1番」をどうぞお聞き下さい.

8 グリーンスリーブス イングランド古謡/諸岡忠教 編曲
 第1ステージ最後の曲は,「グリーンスリーブス」をお届けします.イングランドの古い音楽と知られている「グリーンスリーブス」の曲は,私達の日常でも耳にすることの多い,慣れ親しんだメロディです.リコーダーでは独奏や重奏で多くのリコーダー愛好者により演奏される曲ですが,本日は,リコーダーオーケストラならではの深くて重厚な響きをお楽しみください.
第2ステージ 〜ステージファンタジック〜

9 小さな空  武満 徹 作曲/齋藤春彦 編曲
 第2ステージの1曲目は,武満徹(たけみつとおる)作詞,作曲の「小さな空」をお届けしました.武満 徹といえば,現代音楽の分野では世界的にその名を知られ,日本を代表する作曲家です.

10 赤とんぼによるファンタジー  山田耕作 作曲/諸岡忠教 編曲
 引き続いて,日本を代表する作曲家である山田耕筰の代表作である「赤とんぼ」をモチーフにしたリコーダーカルテットを演奏します.山田耕作 作曲,諸岡忠教 編曲の「赤とんぼによるファンタジー」です.幻想的でノスタルジックな音楽の世界をお楽しみ下さい.

11 狼なんか怖くない〜ハイホー
〜「3匹の子ぶた」・「白雪姫と7人の小人」より〜
F.チャーチル 作曲/曽根圭司 編曲
 続きまして,ディズニー映画「三匹のこぶた」と「白雪姫」から,メドレーで演奏します.「狼なんか怖くない」と「ハイホー」.2曲続けてお聴きください.

12 星に願いを 〜「ピノキオ」より〜 L.ハーライン 作曲/菊地雅春 編曲
 次の曲は,映画「ピノキオ」から「星に願いを」です.願いが叶って本物の人間の男の子になれた人形のピノキオ.『輝く星に 心の夢を 祈ればいつか 叶うでしょう』という歌詞で始まる,世界中で愛されている名曲です.



13 ハッピーバースデー 〜「スプラッシュダンス」より〜
M.シルバーシャー 作曲/菊地雅春 編曲
 続いての曲は,「ハッピーバースデー」です.「お誕生日おめでとう!」と言われて,思わず心が明るくなった経験は,皆さんお持ちなのではないでしょうか? 陽気で楽しい「ハッピーバースデー」を是非お楽しみ下さい.

14 A Song for Japan S.フェルヘルスト 作曲/曽根圭司 編曲
 私たちが今回の第14回定期演奏会に取り組み始めたのは,今年の2月頃でした.そして,あの3月11日,東日本大震災と言う,これまで誰も経験したことのないような未曾有の大災害が起こったのです.誰もが,被災地の被害の大きさや失われた多くの命のことを思い,深く悲しみ,心からの追悼と復興への支援を心に強く願ったことと思います.この思いは世界中に広がり,世界中の人々がそれぞれの立場で出来る支援に取り組み始めました.そして,多くの音楽家たちは音楽で日本を応援したいと活動しています.
 これから演奏致します「A Song for Japan」は,作曲者のS.フェルヘルストが祈りと願いを込めて世界に発信した曲のリコーダー版です.原曲は誰でも編曲できるよう,そして様々な楽器での演奏ができるようにとホームページ上に楽譜が広く公開されています.
 本日,私達も,震災で亡くなられた被災者の方々のご冥福をお祈りし,被災された皆さまの健康と,今後の復興を願いながら心を込めて演奏をしたいと思います. それでは,フェルヘルスト作曲,曽根圭司編曲の「A Song for Japan」をどうぞお聴き下さい.
15 ララルー 〜「わんわん物語」より〜
P.リー, S.バーク 作曲/菊地雅春 編曲

16 チム・チム・チェリー 〜「メリー・ポピンズ」より〜
シャーマン兄弟 作曲/菊地雅春 編曲

17 ア・ホール・ニューワールド 〜「アラジン」より〜
A.メンケン 作曲/菊地雅春 編曲

 次は,3曲続けて,ディズニーの名曲を演奏します.
1曲目は,「ララルー」です.ディズニーの『わんわん物語』で登場する,流れるような3拍子のメロディーをお楽しみください.続いて,『メリー・ポピンズ』より「チムチム・チェリー」をお聴きください.最後は,映画『アラジン』の挿入歌で「ア・ホール・ニュー・ワールド」をお楽しみ下さい.





18 虹 森山直太朗 作曲/曽根圭司 編曲
 私たちの演奏も,残すところあと1曲となりました.こうして皆様の前で演奏しますと,あという間だったような気がするんですけれども,リコーダーアンサンブルの響きをお楽しみいただけましたでしょうか?
 最後にお送りしますのは,森山直太朗さん作曲の「虹」という曲で,もともとはNHKの合唱コンクールの課題曲として作曲された曲です.この曲はメロディーの美しさもさることながら,歌詞の内容も大変美しくて深いものがありまして,人の出会いと別れ,人生の喜びと悲しみ,生きることの意味について考えさせてくれる曲のような気がします.
 私たちのつたない2時間足らずの演奏でしたけれども,この私たちの出会いが,虹のひとかけらのように皆様方の心のどこかに残って,ふと思い出していただけると幸せだなと思っております.
 最後まで心を込めて演奏させていただきすので,お聞きください.本日は本当に有り難うございました.

(アンコール)少年時代 井上陽水・平井夏美 作曲/山中美代志 編曲
 今日は皆様方に大切な時間を割いてこの場にお集まり頂きまして,本当に有り難うございました.私たちから感謝の気持ちを込めまして,最後に「少年時代」をお送りします.今日は本当に有り難うございました.
番外編写真集

← スタッフの方々全員との集合写真
 出演者以外にも,これだけ多くの方々に支えられて,コンサートを開くことができました.どうもありがとうございました.
前日のリハーサルの様子


↑ 2階にはパイプオルガンがあり,2階席からリコーダーの響きを聞くと,1階席で聞くときとはまた違う,天上の音楽のような響きがしました.

時が経つにつれて,ステンドグラスからの光線の色合いが徐々に変化していきました.