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鹿児島フラウト・ドルチェ・アンサンブル 第13回定期演奏会
〜リコーダーが奏でる安らぎの世界〜

鹿児島フラウト・ドルチェ・アンサンブル第13回演奏会
中高生と一緒に演奏したアンコールの様子

 とき:平成22年8月28日(土)
     18:30開場,19:00開演
 ところ:鹿児島カテドラル・ザビエル教会(鹿児島市照国町13-42)

 特別出演:松田ピアノ友社レッスン生
    Seiryo Jr. High Quartet Espacio(西陵中学校)

 後援:鹿児島市教育委員会,(株)松田ピアノ社,
    南日本新聞社,MBC, KTS, KKB, KYT
鹿児島フラウト・ドルチェ・アンサンブル第13回定期演奏会ポスター

○ ポスター・チラシ
 ポスター・チラシ印刷用 pdfファイル(A4サイズ1ページ,約516 kB)

当日配布されたパンフレット
p.1 p.2 p.3 p.4
 
パンフレット印刷用 pdfファイル(A4サイズ4ページ,約500 kB)





ご存じの通り,鹿児島はフランシスコ・ザビエルが1549年に初めて日本にキリスト教を伝えた地で,それを記念したザビエル公園が鹿児島市の中心部にあります. 今回は,その向かい側に建つ鹿児島カテドラル・ザビエル教会の主聖堂で定期演奏会をひらせていただきました. 中には立派なパイプオルガンもあり,リコーダーの音が心地よく響く,すばらしい会場でした.
第1ステージ





Propior Deo  作曲:A. サリヴァン
 皆様,本日は鹿児島フラウトドルチェアンサンブル第13回定期演奏会にお越しくださいまして,誠に有り難うございます.私たちはリコーダーの素朴な音色にひかれまして平成5年に発足いたしました社会人のグループです.社会人ですので,みなそれぞれ仕事,家庭,子育て等が忙しく,思うように練習できないこともありまして.定期演奏会と申し上げましたけれども,年1回実施することが難しいこともありまして,前回定期演奏会をさせて頂いたのは,一昨年の11月でした.1年間間を置いたことで,並々ならぬ意欲を持って練習をして参りました.
 また,今回の演奏会ではお三方の賛助出演をいただいています.私たち社会人だけでなく,若い世代の方々もこのコンサートを盛り上げて頂いているということで,大変私たちも楽しみにしていますし,皆様方も存分にお楽しみいただきたいと思っております.
 オープニングでは賛美歌の中からPropior Deoという美しい曲をお送りいたしました.今日は,短い時間ではありますが,様々なジャンルの曲を皆様にお届けして,ゆっくりとくつろいだ心休まるひとときを過ごして頂けますように,精一杯演奏したいと思っておりますので,どうぞ,よろしくお願いいたします.
 
 
 
(楽器紹介)愛の神の勝利  作曲:G.G.ガストルディ,編曲:KFDE

 それでは,ここで楽器紹介をさせて頂きます.それでは,まず身近なソプラノリコーダー.次に,一回り大きなアルトリコーダー.さらに一回り大きなテナーリコーダー.大きくなるにつれて音が低くなっていきます.次にもっと低い音のバスリコーダー.さらに低くなります.グレートバスリコーダー.そして,持ち上げることの難しいコントラバスリコーダーです.立って演奏するのが難しいので座って演奏します.
 今度は高い音の楽器で,ソプラニーノリコーダー.そしてさらに小さなクライネソプラニーノリコーダーです.
 次の曲は,これら全てのリコーダーを使って演奏いたします.1曲の中に全てのリコーダーが搭乗いたしますので,音色の違いをお楽しみください.


アヴェ・マリア  作曲:C. F. グノー
 これから演奏するアヴェ・マリアは,ヨハン・セバスティアン・バッハの平均律クラヴィア曲集第1曲にフランスの作曲家グノーが主旋律を付けたものです.バスリコーダーと伴奏でお楽しみください.

調子の良い鍛冶屋  作曲:G. F. ヘンデル,編曲:KFDE
 この曲は,ヘンデルがハープシコード組曲第5番の終曲として作曲した曲です.後に,フルート奏者のブラヴェがこの曲をテーマにヘンデルのガボットとしてフルートのための曲を書いています.本日は,ソプラノリコーダーとテナーリコーダーの2重奏による演奏をハープシコードの音色とともにお届けします.

「カンタータ第208番」より「羊たちは穏やかに草をはみ」
  作曲:J. S. バッハ
 つぎは,ソプラニーノ,アルト,テナー,グレートバスによる4重奏です.

「無伴奏チェロ組曲第1番ト長調」よりプレリュード
  作曲:J. S. バッハ,編曲:F. ブリュッヘン
(松田ピアノ友社レッスン生による演奏)
 つぎは,今回,特別出演としてお招きしました有村友秀さんによりますリコーダー演奏です.有村さんは,現在,松田ピアノ友社のリコーダー教室に通い始めて2年半が過ぎようとしているところです.県の中学校音楽コンクール「春の祭典」にソロで出場され,見事金賞を受賞されまして,独奏部門では最優秀賞ということで,鹿児島県の推薦をもらって,東京で開催された全日本リコーダーコンクールにも出場しています.
 この曲は元々はチェロの曲なのですが,本日はアルトリコーダー用にアレンジされたもので演奏して頂きます.どうぞお楽しみください.

「カンタータ第147番」より「主よ,人の望みの喜びよ」
  作曲:J. S. バッハ
 次の曲は第1ステージでは小編成最後の曲です.カンタータとは楽器伴奏付の声楽作品を意味します.この曲は,数あるバッハの作品の中で最も美しい旋律の楽曲といわれています.

「アブデラザール組曲」より
 Ouverture, Rondo, Menuetto, Hornpipe, Air
  作曲:H. パーセル
 イギリスの女性劇作家アフラ・ベーンの作品「アブデラザール」もしくは「ムーア人の復讐」につけられた音楽です.「アブデラザール」とはこの劇の主人公であるムーア人の名前です.アブデラザールをはじめ,多くの人間の思惑が交錯する複雑なストーリーといわれています.組曲は9曲からなりますが,本日はその中から5曲を演奏します.
 第2曲目のロンドはベンジャミン・ブリテンの有名な「青少年のための管弦楽入門〜パーセルの主題による変奏曲とフーガ」の主題として親しまれています.リコーダーによる重厚な音楽をお楽しみください.
第2ステージ


「カクテルズ」より Blue Lagoon, Quarterdeck
  作曲:J. ケアリー
(Seiryo Jr. High Quartet Espacioによる演奏)
 第2ステージの最初は、西陵中学校の4人の生徒さんの演奏をお届けしたいと思います.大変元気で音楽の大好きな4人の生徒さん方です.西陵中の皆さんのことを初めて聞いたのは昨年のことです.普段は吹奏楽部でトランペット,クラリネット,トロンボーンなどを吹いているのですが,県の中学校の音楽コンクール「春の祭典」でリコーダーにも挑戦しようということで,その演奏をお聴きして,本当に上手でびっくりしました.見事金賞を受賞されまして,先ほどの有村さんと同じように鹿児島県の代表として全日本リコーダーコンクールに出場されています.今日は,その時の曲を演奏していただけると言うことで,ぜひ楽しみにしていただきたいと思います.
 演奏していただく,「カクテルズ」はお酒のカクテルのことです.そのなかで,Blue Lagoonはとてもきれいな海の青色のカクテル,そして,Quarterdeckは船の甲板で風に当たりながら飲む,透明感のあるカクテルなんですけども,中学生の皆さんはカクテルを口にしたことはないと思いますが,どんな味わいのあるカクテルを聞かせていただけるか,楽しみです.

「Celtic Fancies」より Ward's Brae, Medley
  作曲:A.チャールトン
 この曲は,1985年にアンドリュー・チャールトンによって作曲されました.チャールトンはリコーダーの為の曲を数多く作曲しているアメリカの作曲家ですが,アメリカをはじめ,カナダ,イギリス諸島,ヨーロッパなどの伝統的な歌やダンスの音楽を用いた音楽作品も多数あります.これから演奏するケルティック・ファンシーもその一つで,7曲からなる組曲なのですが,今日演奏するのはよく知られているWard’s Brea(ワーズ ブレイ)という曲と,民族音楽をつなぎ合わせたメドレーの2曲です.変化に富んだ楽しい音楽をお楽しみください.

カントリーロード
  作曲:B. ダニフ,T. ナイバート,J. デンバー 編曲:菊池雅春
 このあとはしばらく,ジブリシリーズでお楽しみいただきます. まずは,映画「耳をすませば」でおなじみの「カントリーロード」です.

君をのせて  作曲:久石譲,編曲:山中美代志
 次の曲は,映画「天空の城ラピュタ」から「君をのせて」です.

風の丘  作曲:久石譲,編曲:徳永隆二
次は,「魔女の宅急便」の挿入歌 「風の丘」です.

人生のメリーゴーランド  作曲:久石譲,編曲:曽根圭司
 次の曲は「ハウルの動く城」から「人生のメリーゴーランド」.思わず踊りだしたくなるような,3拍子の軽やかなリズムを一緒にお楽しみください.

明日 ASHITA  作曲:A. ギャニオン,編曲:曽根圭司
 「もう泣かない もう負けない 思い出を越えられる明日があるから.
   ・・・あの星屑 あの輝き 手を伸ばして今 心にしまおう.
    明日は新しい‘わたし’がはじまる.」

 この曲はヒーリング音楽の草分け的存在であるカナダの作曲家,アンドレ・ギャニオンが2005年,テレビドラマ「優しい時間」の主題歌として書き下ろした曲で,ジュピターで一大ブームを巻き起こした歌手,平原綾香によって歌われたものです. 原曲は,歌にハープとコントラバスの美しいオブリガートを織り交ぜた編成になっていますが,本日はアルト・テナー・バス・コントラバスの低音楽器4重奏でお届けします.

上を向いて歩こう  作曲:中村八大,編曲:菊池雅春
 このあとは合奏でお送りします. 最初の曲は「上を向いて歩こう」この曲が初めて発表されたのは昭和36年.以来50年,世界中の人々に愛され歌い継がれています.本日は,リコーダーの奏でる「上を向いて歩こう」を会場の皆様もご一緒にお楽しみください.


TSUNAMI  作曲:桑田佳祐,編曲:曽根圭司
 つい最近,桑田佳祐さんはガンの手術をされたと言うことですが,本当に桑田さんの曲は聴けば聴くほど,吹けば吹くほど勇気が湧き出てくるので,無事手術も成功されたということで,私たちも大変喜んでおります.美しい編曲になっておりますので,お楽しみください.



カノン  作曲:J. パッヘルベル
 あっという間に時間が経ちまして,プログラムもあと1曲となりました.リコーダーアンサンブルの音色,皆様方,お楽しみいただけましたでしょうか? 私たちは,本当にリコーダーという小学生の頃に出会った楽器が好きで,リコーダー好きの仲間がこうやって集まって演奏させていただいております.なぜリコーダーなんだろうと思ったときに,リコーダーの音色って癒されるな.落ち込んだときなどでも肩の力が抜けてリラックスでき活力になる.そういう魅力に取り憑かれたんだろうなと思います.今日ご来場の皆様方にも,ぜひリコーダーの魅力を感じていただいて,おうちに帰って,子供さんと一緒にちょっと吹いてみようかな?と思っていただけると,とてもうれしいです.
 私たちが最後にお届けいたします曲は,パッヘルベル作曲のカノンです.この曲は私たちがこの団体を結成してから最も多く演奏させていただいている曲ではないかと思います.何回聞いても,何回吹いても新鮮な感動でいっぱいになります.皆様方へのお礼の気持ちを込めまして,心を込めて精一杯演奏させていただきたいと思います.本日は本当に,ありがとうございました.



(アンコール)
主よ御許に近づかん  作曲:L. メイソン
 今回の演奏会は,中学生,高校生のお若い方々と一緒に演奏できたことが,本当にうれしくて,これからも頑張ろうという元気をいただきました.最後はこのコンサートを盛り上げてくださいました特別出演の方々と一緒に演奏させていただきたいと思います.
 プログラムの最初にお届けしました曲,賛美歌より「主よ御許に近づかん」.1912年タイタニック号が沈み行く中で,最後まで楽団員によって奏で続けられた曲がこの曲です.オープニングでお送りしました曲が実際演奏されていた曲ではないかということなのですが,今から全員でお届けしますものは,映画「タイタニック」でも使われていました曲で,皆様のお耳にもなじんでいる曲ではないかと思います.どうぞお聞きください.
 本日は本当に,ありがとうございました.
番外編写真集


← 昼間のリハーサル風景
太陽の光が入ると,ステンドグラスの色が混ざり合い,夜とは全く違う雰囲気でした.



↓ スタッフの方々全員との集合写真
出演者以外にも,これだけ多くの方々に支えられて,コンサートを開くことができました.どうもありがとうございました.




← 開始前の受付の様子
開始前から多くの方においでいただきました.


↓ 開始直前の会場の様子
ほぼ満席になりつつあります.


← 終了後の受付の様子
すっかり日が暮れて外は真っ暗です.たくさんの方々においでいただき,どうもありがとうございました.